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青森ツーレポ(17)大湯環状列石2013年05月03日

さて、苦労の末に辿り着きました。
大湯環状列石です。秋田県鹿角(かづの)市 にあります。

ずいぶん山を下りて来たせいもあってか、雨は止んでくれてました。
環状列石というよりもストーンサークルの方がメジャーな呼び名かもし れません。

↓ここも立派な建物があります。大湯ストーンサークル館。

観光客は老夫婦が一組だけいました。
しかし、この雲の不気味なこと不気味なこと。。

さっそく、ストーンサークルを観に行きます。縄文後期、約4000年前の遺跡だそうです。
三内丸山遺跡が縄文前期~中期だったので、こっちの方が少し新しい。
この違いは土器に表れていますが、それはまた後ほど。
ここには二つのドでかいストーンサークルが二ヶ所あります。
これ↓はその片方。

ストーンサークルが二重になっていて、さらに赤矢印の日時計状組石があります。
このストーンサークルは驚いたことに、立ち入り禁止になっていません。
近付いて撮ってみました。↓

環状列石の象徴ともいえるものですが、全体から観るとなんかショボさは否めません。

同じ環状列石でも、イギリスのストーンヘンジド派手です。
 ↓

さすが世界遺産。
でもこれ、今までに何度も倒れてるそうで、今は接着してあるらしいです。。。

ここにあるのは、列石だけじゃありません。
ちゃんと住居跡もあって復元されています。↓

三内丸山の竪穴式住居とずいぶん形が違うようですが。。
ホントにこれでいいんでしょうか?? 復元間違ってないんですか??
スースーして冬は寒そうなんですけど。。
素人ながら余計な心配をせずにはいられない。

↓サークルだけじゃなく、四角い列石もありました。でもストーンスクエアとは言わないみたい。

いやー、しかし見事に人がいませんなー。。
こうして見ると、この遺跡、結構だだっ広いのがわかってもらえるかと思います。
ものすごく大きな集落だったんでしょう。
だだっ広いところに一人でいると、ジョーモンへの妄想が止まりません。。

次にストーンサークル館に入ってみます。ここは有料で300円。
三内丸山と比べて、土偶がずいぶん進歩しているような印象を受けます。


↓一番驚いたのはこれ。

こ、こ、これが縄文時代の土器ですかっ!?

これはものすごいイノベーションじゃないですかっ!
三内丸山遺跡ではこんな高度なものはありませんでしたよ!
いや、平成の世に生きる私でさえ作れませんよっ! ←高度じゃなくても作れないけど。

縄文時代後期を象徴するような土器かと思うんですけど、これがさりげなーく展示されている。
いや、もっとド派手にアピールしましょうよ。
ま、まさか、江戸時代のが何気に混じってたっていうことはないですよね?

恐るべしジョーモン。これはもうジョーモン文明と名付けるに値すると確信いたしました。
世界が認定しなくとも、私が認定して差し上げます。


衝撃を受けながら、展示室から出てきた私に、係員のおじさんが声を掛けてきます。
いろいろ話をしながら、三内丸山遺跡にも行って来たことを話すと、おじさんはこう言いました。

おじ「へー、じゃあ特別史跡の三つのうち、この旅行で二つも見たんですね。」
自分「え? もう一つってどこなんですか?」
おじ「これ、知らない人多いんですよね、長野県です。」
自分「はぁ?? 私、実家が長野なんですけど。。」

この時初めて知りました。
縄文時代の遺跡で、特別史跡というのは日本に三つしかなくて、
青森県・三内丸山遺跡と、この秋田県・大湯環状列石
もう一つは、長野県茅野市・尖石(とがりいし)遺跡だそうです。
一番古くて1952年に指定されています。
あー、また行きたいところが増えてしまった。。

しかし苦労して訪れた甲斐がありました。苦労したからこそ感動も大きい。うん。
実は、ここも19年前に訪れていたのですが、その時は石を眺めて終わり。
古代文明に思いを馳せる感性など持ちあわせておりませんでした。
19年で自分も進化したんですね。一番の発見はそれかもしれない。


サラリと見学するつもりが、またまた時間を使ってしまいました。←こんなんばっかし。
時計はすでに午後6時前。急いで、十和田ICから東北道に乗ります。
そしてまたまた雨です↓ もういい加減にしてほしい。


ちなみに、東北道・十和田ICは、青森県十和田市から遠く遠く離れた秋田県にあります。
 ↓

十和田市に十和田ICがあるのが自然なんですけどねぇ。。
十和田湖からもかなり遠いし。。
まったく、この十和田近辺はミステリーなところです。


そして、岩手県北上に着いたのが、午後10時です。去年も利用したマース北上に到着です。
すると入り口に「本日満員」の看板が。。。
いやいや、ここまで来てそれはないでしょう。午後10時ですぜ。
フロントで聞けば、「仮眠室がもういっぱいだから」とのことでした。
元々、私は満員の仮眠室など使うつもりはありません。
「廊下にでも毛布敷いて寝るから」ということで入れてもらいました。
でもいろいろ探して、ちゃっかり大広間の畳の上で寝ることにします。
 ↓

これまでの辛苦を考えると、畳の上で毛布にくるまって寝られるだけでも幸せです。
こうして、この旅の最後の夜がふけてゆくのでした。

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