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中部ツーリング(26)小諸城址(懐古園)2014年09月03日

■■ 城としてはちょっと悲しい小諸城址 ■■

上田市から東へ20kmほど行くと、小諸市です。
バリバリの活火山、浅間山の麓です。

上田と同じく、小諸にもご当地アニメがあります。

「あの夏で待ってる」(2012年)

日本語ペラペラの異星人が小諸の高校生という、かなり無理な設定ですが、中高生男子には受けたかもしれません。
さすがに私にはちょっと。。。← なんて言いながら全部観てます。


ここには小諸城址がありますが、懐古園という名称の方が有名かもしれません。
1554年、武田信玄の築城ですから、歴史は古いです。
武田家滅亡の後、仙石秀久が初代小諸藩主となりますが、この時に二度の上田合戦が起こり、小諸城は徳川軍の拠点になりますから、上田城とは敵対関係にありました。
関ヶ原合戦の後、真田家が松代藩に移り、第二代小諸藩主の仙石忠政が上田藩に領地替えとなりますから、小諸城と上田城は仙石家という共通の接点を持つことになります。

さて、↓これが駐車場。

広いけど、ガラガラでしたね。これでもキッチリ200円(バイク)取られます。

ちなみに上田城はタダでした。

↓これが懐古園入口。正しくは、小諸城三の門です。

懐古園の入口が正門ではなく、三の門だということを覚えておいてください。
1765年から現存してる門で、重要文化財です。

懐古園には動物園とか児童遊園地、各種資料館などもあります。
散策だけだと入園料は300円。

↓中へ入ると、いきなりこれがアピールされてました。


懐古園のほぼド真ん中、本丸跡には懐古神社があります。

ご祭神は、天神様(菅原道真)火之迦具土神(ヒノカグツチ)と仙石家の後に城主となった牧野家です。
初代城主の仙石家が無視されてて可哀想に思えますが、さにあらず。
仙石家はお隣の上田城・真田神社で真田家と共にキッチリお祀りされているのでした。

火之迦具土神はイザナミから生まれた火の神ですが、イザナミはその時の火傷が元で死んでしまいました。
激怒したイザナギに火之迦具土神は殺されてしまいましたが、そのくらい危険な火の神様ですから各地で信仰の対象となっているのですね。

ちなみに「かぐや姫」の “かぐ” とは、この火之迦具土神の迦具からきてるのだそうです。


さて、散策を続けます。
↓これが天守台。

石垣は見事な野面積みでございますね。

散策をしてみると、ここが小諸城址よりも懐古園と呼ばれる方が多いのがうなづけます。
近代公園として現在も利用され続けているからなんでしょうね。

実はここを小諸城として偲ぶには、まったく別の角度から観なくてはならないことに気付きました。
そのためにまずは小諸城の全景をご覧ください。

↓これです。

線路と小諸駅を挟んだ向こう側に大手門があります。

小諸城は鉄道で分断されているのでした。

これが懐古園の入口が「三の門」である理由です。
それを実感するために大手門から懐古園までをたどってみることにします。

↓これが小諸城の正門、大手門。

1612年建造。もちろん重要文化財でございます。

↓この大手門の前は、まだかろうじて城らしさが残っています。

しかし、20mほど進むと↓こんな風景に。。

かつてはここは小諸城内だったんですよねぇ。。


↓さらに直進すると、奥に懐古園が見えてきます。

右側の建物は小諸観光協会です。またアニメがアピールされてますね。

↓さらに直進すると線路にぶち当たります。

線路の向こう側に行くには地下道高架橋があります。

↓高架橋から見るとこう。

赤丸がさっきの写真を撮った位置です。
左側が懐古園の入口(三の門)です。線路際にあるんですよねぇ。

ちなみに小諸駅は↓これ。

かつてはJR信越本線の駅でしたが、長野新幹線開業で小諸は素通りされることになってしまいました。
新幹線の最寄り駅は佐久平駅になります。
現在の小諸駅は、しなの鉄道とJR小海線の駅として機能しています。

では戻って、地下通路を行きます。


↓そして地下通路を出るとすぐに懐古園の入り口となります。

小諸城の分断されっぷりが実感できましたねぇ。。

分断はされていますが、大部分が懐古園として現存しているのでまだ小諸城はいい方です。
我が町・川越城ではほぼ跡形もなく、消滅してしまってますから。。
川越のレポートは別に用意してますので、またその時にご紹介してまいります。

さて、中部ツーリングも次回がラストです。
いつしか城レポートと化してしまいましたが、ラストは少し南に行って龍岡城です。
夕方になってきて、時間との闘いになりますけど。。


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