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中部ツーリング(9)多賀大社 ― 2014年08月31日
彦根市からそう遠くない多賀町というところに、多賀大社があります。
全国的に知名度は高いとは言えないかもしれませんが、ここは日本の国土を作ったイザナギ・イザナミのうち、イザナギが祀られている神社です。
夫婦関係にあったイザナギとイザナミは、出雲の黄泉比良坂で絶縁することになるわけですが、イザナミは地元の揖夜神社に祀られていて、イザナギはこの多賀神社に祀られています。イザナギをお祀りする神社は他にもいくつかありますが、正史に記載されているのは二つだけです。一つは古事記に書かれているこの多賀神社。もう一つは日本書紀に書かれている淡路島多賀町にある伊弉諾神宮。
まぁ、どちらも多賀町ですし、どちらも正史なので両方とも由緒正しいと言えましょう。
さて、↓これが最寄りの近江鉄道・多賀大社駅前です。
時刻は午後2時過ぎ。日曜の昼というのに、人並みはないですね。。
で、↓これが多賀大社前の風景です。
お店の人たちが暇そうにしていました。。。
一応、↓専用駐車場があるらしいので、バイクはそこに停めることにします。
ガラーン。。。日曜の昼なのに。。。可哀想なイザナギ。。建物は観光案内所です。
さて、では神社へ入ります。↓これが正面。
鳥居をくぐると、「そり橋」という神が渡る石橋があります。これは1639年に江戸幕府の助成で作られたものです。
境内に入る門の隣には↓こんな案内板が。。
なんと、ご祭神にイザナミもおられるじゃありませんか。
これはいかんでしょう。。
イザナギは黄泉の国からイザナミの追手を振りきって命からがら逃げてきたのです。そして黄泉比良坂でお互いいがみ合い絶縁しています。
その二柱を一緒にお祀りして、“縁結び” ですかぁ? 神話を当てはめれば真逆じゃないでしょうかねぇ。。
しかし、年間170万人の参拝者がいると書いてあるのをみて、ちょっと安心感も感じました。
中に入るとさすがに境内は広いです。
↓社殿もすっごく立派。さすがです。
ちなみに「おたまじゃくし」の語源は、多賀大社のしゃもじ「お多賀杓子」だそうです。
↓これは境内にあったソバ屋さんです。
「寿命そば」って。。すごいネーミング。。
なんか、食べ終わったら寿命が尽きそうな感じがしなくもない。。
このステキなソバ屋さんの前では、とっても違和感を感じるものを発見。
↓これです。
「Facebook・twitter 始めました」って・・・
天照大御神やスサノオを産んだ父神・イザナギをお祀りする神社とFacebook。。。すっごい違和感感じません?
↓気になるので、覗いてみました。
季節の写真とか細かくアップされていて、結構いいかも。。「いいね!」を押しておきました。。
古の伝統を今に伝えつつ、ちょっとオシャレな多賀大社でした。
時刻は午後3時になりました。この後は急いで安土城址を目指しましたが、成り行きで寄り道してしまうことになります。
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