★★ 目次INDEXはこちらです。 ★★
     【アップ情報】 旧陸軍桶川飛行学校(2)(12.5)
     【アップ情報】 旧陸軍桶川飛行学校(1)(11.30)
     【アップ情報】 千葉県栄町探訪(4)(10.29)
     【アップ情報】 千葉県栄町探訪(3)(10.27)
     【アップ情報】 千葉県栄町探訪(2)(10.25)
     【アップ情報】 千葉県栄町探訪(1)(10.24)

中部ツーリング(24)松本城22014年09月03日

さて、改めて美しい松本城の姿を御覧ください。↓

堀の水面が落ち着くのを待って撮影したものです。
逆さ富士みたいに美しいですよねぇ。

でもここで見ていただきたいのは、実は左端の矢印の部分なのです。

ここにはちょっとした橋が掛かっているんですが、私が訪れた時は工事中で閉鎖されていました。

この工事は、石垣の修理工事なのです。

なぜ修理しているのか。。説明書きがありました。

地震だったんですね。。震度5強ですって。。
それで石垣に歪みが生じたため、解体して修理しているわけです。

初め見た時は「あーあ。。せっかく来たのに修理中か。。」と思いました。

しかし!

よく考えてみると、石垣の修理風景など滅多に見られるものではありません。
しかも時代的には、「野面積み」の石垣です。
これは幸運と考えた方がいいでしょう。

野面積みは石の大きさがバラバラですから、一度解体すると元に戻すのは大変そうですよね。

↓解体した石は、少し離れた城内の一画に置かれていました。


一つ一つ番号が貼られていますね。貼られている面が外側だそうです。

城内には、もう一カ所、石垣を修理しているところがありました。

堀の石垣も解体修理のようです。
これは解体後、組み直している最中のようです。

↓拡大してみます。

番号順に組み直されてるのかと思ったら、結構番号はバラバラでした。。
しかも、いかにも新しそうな石(矢印)も混じってるし。。。

緻密に計画のもとに、完全に元の形に復元するのかと思ったら、どうもそうではなさそうな気が。。。
まぁ、野面積みだし、堀の石垣だから組めりゃいいやって感じなのかな。。
橋のところは、おそらく完全に元通りに復元するんだと思われます。


さらに何かないかと探していると、↓こういうのも発見。

小石の類ですね。
こいつらは別に番号が振られてるわけではなさそうです。
大石の隙間を埋める小石たちでしょう。
これぞ野面積みっ!って感じですねぇ。

さて、この石垣解体修理は誰でもできるわけではないそうです。
ちゃんと専門の技術者団体が存在します。
文化財石垣保存技術協議会という、文科大臣に認定された団体があります。
団体の歴史は意外に浅くて、設立は2008年。
専門技術者は116人だそうです。
戦国時代にも石垣専門の技術者はいました。その現代版ってわけですね。
ホームページは、こちらです。

石垣の修復過程を見る機会など、そうそうあるもんではないでしょう。
結構、得した気分がしました。

さぁて、今回のツーリングの後半は城三昧です。
次回は松本を離れて北上し、上田城のレポートです。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村