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北陸ツーレポ(9)入善町2013年08月26日

観てもいない映画の、しかもロケ地でもない駅にきてしまった愚かな私。。
せめて電車の写真ぐらいは、と思ってましたら、ちゃんとタイミングよく来てくれました。

ローカル鉄道とは言え、ディーゼル車ではなく、ちゃんと “電車”  です。
富山地方鉄道では、大手私鉄(西武・京阪・阪急)から譲渡された車輛が現役で走ってます。
西武鉄道の特急レッドアロー号も、ここで余生を送っております。
映画では、そのレッドアローに憧れて入社したという埼玉出身の青年が出てきました。
幼少期を大阪で過ごした私なら、近鉄特急ビスタカーが地方で活躍してるということになりますか。。


↑この子がビスタカー。当時では珍しい二階建て車輛です。
確かに小さい頃は特急なんて乗る機会もなく特別な電車でした。
それが地方で普通車として走っている姿を見れば、私とて哀愁を禁じ得ないかもしれません。

ちなみに、下立駅で見たのは譲渡車輛ではなく、富山地方鉄道のオリジナル車輛らしいです。

映画「RAILWAYS」(2作目)に出てこないか、探してみました。
いましたよ、↓このシーンに。右側はレッドアロー号。

だから何やねん、という気もしますけど、まぁこれで悔しさが少しは晴れました。。

さて、この後は地図で気になっていたスポットへ向かいます。←性懲りもなく。。

↓これです。美術館。黒部市のお隣、入善(にゅうぜん)にあります。

月曜日は定休日になっていましたが、別に美術鑑賞が目的ではありません。
ここは、旧黒部第二発電所なのです。
1990年に取り壊しが発表されましたが、地元の保存運動が実って、町に施設が譲渡されました。
今では美術館として利用されています。
建物の中には入れませんが、一帯は下山芸術の森として整備されていて敷地内には入れます。

↓巨大な水圧管路に沿って階段を上っていきます。

ところどころに展望個所がありますね。

関西電力の黒部第二発電所は現在も稼働中ですが、ここはそれとは無関係です。
ここは北陸電力の施設でした。この辺の事情はちょっと複雑です。
関西電力の黒部第二発電所(1936年完成)は、黒部川上流にある小屋平ダムから取水していますが、
北陸電力の黒部第二発電所(1926年完成)は、黒部川から離れたところにありました。

↓ここの位置はこうなってます。

水力発電所なのに、川から離れた平地にあるという珍しい発電所でした。
どうも黒部川から引いた用水路の水を使ってたようです。ダム式発電に対して水路式発電というんだそうです。
黒部川の発電所はすべて関西電力所有なので、おそらく北陸電力は黒部川の水利権がなかったのではないでしょうか。
それでも発電所として何十年も使われたんですから、黒部川って相当水量が豊富なんですね。。


↑階段を上りきったところから、見下ろしてみます。
平地といっても、やはりちょっとした丘になっています。
黒部川の流量とこの落差の組み合わせでタービンを回してたんですね。
建物内には今も当時の水力タービンや計器類が残されているそうです。
なかなか珍しいものを観させてもらいました。


さて、入善町を離れ、その黒部川を渡ります。


↑これが黒部川です。時刻は午前8時55分。河原に何人も釣り人がいました。
ちょうど巡回車が来ていて、「増水するから速やかに退避してください」とアナウンスしていました。
たぶん、黒部ダムの観光放水が午前9時から始まるのでしょう。
あの放水でこの川がどのくらい増水するのか?
確かめたかったんですが、さすがにそんな時間の余裕はありませんでした。

そして、この後、一路富山市へ向かいます。


コメント

_ f45 ― 2014年06月04日 00:03

突然のコメントで、すみません。
私の故郷の写真を見て嬉しくなりました。懐かしい光景です。
下山発電所はレンガ造りの独特な雰囲気とゴーゴーと流れる排水が怖くて、子供の頃は近づけない場所でした。
入善町は、映画「少年時代」のロケ地にもなりました。

_ まつたけ ― 2014年06月05日 23:10

そうそう。たしかに「少年時代」のロケ地とも書いてありました。ただ、私はその映画を見ていなかったので、心が動きませんでした。。もし見ていたら「ALWAYS」の穴を埋められたのに。。

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